第1回定例会 予算特別委員会
平成一四年三月十四日

(荒木ひでき) 区の職員の対応について、私も何度も指摘してきましたがひどすぎますよ、本当に。我々議員がいろいろな所から情報を得て議会で真剣に質問している内容を、いったい窓口の職員にどうやって伝えているのか不思議で仕方がない。優しさがなかったら職員の資質がないでしょう。今、その話を聞いてこれからどのように反映していくのか。それができなかったら「さわやか区役所」も何もないでしょう。誰か答えてください。

(助役) 過去においてもいろいろなご指摘を頂いております。その中で私どもの努力ですぐ対応したものもございます。「さわやか区役所」と掲げている以上、そういった対応を是正していくのは原点でございます。「さわやか区役所」の提言を頂いてそれを復元化していくためには、やはり研修を通じて職員を指導していくとともに、管理職自ら模範となるような行動をとっていく。こういった積み重ねが必要であろうと考えます。今しばらくお時間を頂きたいと思います。

「元気!高齢者」についての提言
【 平成14年3月14日 第1回定例会 予算特別委員会 】

(荒木ひでき) 実は、私の80歳になる母親が足にケガをして随分不自由をし、今でも杖をついて歩っています。まだ2週間位しか経っていないのですが、私達としてはどうしていいかわからない状況です。自宅介護の一部を初めて自分で体現し、全介護されている人の苦労を身にしみて感じました。先日、お医者さんと話をしたところ、とにかく足だ、足をケガして動けなく寝たきりになる人が多いということでした。さらに、その話の中で平均寿命と健康寿命という言葉が出てきたのですが、健康寿命とはどういうことですか。

(健康推進課長) 健康寿命とは障害の状態にならずに自立した活動的な状態。つまり健康に生活する事が期待される平均の期間をいいます。

(荒木ひでき) わが国の平均寿命は男77.6歳、女84.3歳、健康寿命は男71.9歳、女77.2歳、その差が男5.7歳(平均寿命77.6歳−健康寿命71.9歳=5.7年間、障害の状態で生活していることになります)、女7.1歳(同) となっています。これからは健康寿命と平均寿命の差を縮めていくことが、施策・政策の大前提だと考えます。

予算書では国民健康保健事業への繰入金74億5,822万4千円、老人医療特別会計予算28億8,943万4千円となっていますが、これは、寿命差を縮めることによって、大幅に削減できるということでしょうか。

(保健福祉部長)  おっしゃる通りでございます。

(荒木ひでき) 既に寝たきりや病気療養中の人の施策政策も大事なのですが、次世代高齢者に対する啓蒙を行い、元気に生きてもらう。それが今後の政策の目玉になると思うのです。このような政策を行い、成果を挙げている具体例がありましたら教えてください。

国民健康保険課長 国保総合健康づくり推進事業という国で進める推進事業があります。毎年100団体ほど指定されて各地で試みているところでございます。その1つに岡山市がございます。人口が大田区と同規模で、国保だけでなく関連の組織、保健所等を通じて市全体でいろいろな試みをやっておりますが、すぐに医療費の削減に結びつく訳ではないようで、長い目でその効果を見ていかなければならないのかなと思っております。

(荒木ひでき) 厚生労働省が出した「目指せ健康日本21」がありますが、それに対する大田区の取り組みを教えてください。

(健康推進課長) 「目指せ健康日本21」に基づく地方計画と致しまして「健康大田21(仮称)」を作成する方向で、平成14年度より検討していきたいと考えています。

(荒木ひでき)  この湯のみ、とげぬき地蔵通りで買ってきたのですが、「健康十訓 肉を少なく野菜多く、少なく食べてよく噛む。おしゃべり慎んで多くを実行する。くよくよせずに良く眠る。あまり怒らずよく笑う・・・」。これは手拭ですが、「ぼけたらあかんで長生きしなはれ。お金の欲は捨てなさい。若いものには花をもたせ・・・」とか楽しいんですよ。平成10年11月27日の代表質問で健康・元気老人をいかに作るか、また、大田区でも健康十訓を作ってみてはどうかと区長に質問したところ、もっと短くキャッチフレーズみたいな楽しい感じで作れないかとお答えを頂きました。その件はどうなっていますか。

(健康推進課長)  「健康大田21」の中で啓発方法を含めて検討していきたいと思います。

(西野区長) 長生きの秘訣は感情的にならないってことだと思いますから、できるだけそういうことを健康十訓の中に入れるように考えていただきたいと思います。作ると言っていますので検討したいと思います。

 とげぬき地蔵通りで見つけた 『健康十訓』
  1.少肉多菜 肉を少なく、野菜を多く
  2.少塩多酢  塩類を少なく、酢を多く
  3.少糖多果  砂糖を少なく、果物を多く
  4.少食多噛   少なく食べてよく噛む
  5.少衣多浴   なるべく薄着でよく風呂に入る
  6.少言多行  おしゃべりを慎んで多くを実行する
  7.少欲多施   欲望を控え、施しを多く
  8.少憂多眠   くよくよせず、よく眠る
  9.少車多歩   車に乗らず、よく歩く
  10.少憤多笑   あまり怒らず、よく笑う


肢体不自由児のためのバリアフリー対策

(荒木ひでき) 肢体不自由児の普通学級入学の話をしたいと思います。今、肢体不自由児の方で車椅子を使用されている生徒さんがどこの学校に行くのか教えてください。

(学務課長) 区内小学校4校に通っています。

(荒木ひでき)  私は、障害があろうとなかろうと、とにかく自分の地域で生まれ育ち、自分の地域の学校に行き、自分の地域で友達を作るというのが、本当の姿ではないかと思います。4つの学校に行っているということですが、つつがなくやっているのでしょうか。

(学務課長) 4校で5人の方が通っておりますが、それぞれ元気よく、同じ子供達、教職員一同、学校の中で生活しています。

(荒木ひでき) ある中学校で話をしていると、今度、車椅子の生徒が2人入学するという話が出ました。父兄の方々は是非受け入れて、生徒同士お互いに良い影響を受け合って、なんとか車椅子の子達を通学させてあげたいと話していました。ハード面や人的なバリアの方は大丈夫でしょうか?

(学務課長) エレベーターや専用トイレを各階に設置するなど、バリアフリー化はしてございます。人的面においても、保護者の方、教職員、生徒が互いに協力しあってより良い学校生活を送れるという形になっていくと思います。

(荒木ひでき)  注目して見ております。良い成果が出せるように頑張ってください。

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